2019年08月02日
コンテストの空気感
美容師がコンテストに出場する理由は色々ありますが
そのひとつに "空気感" があります
語弊を恐れず表現すれば
コンテストとは
"様々な空気を感じる場"
とすら言えるかも知れません
出場の数時間前には楽屋入りし
メイクや衣装の仕込みをするのですが
その頃は皆リラックスした状態で
ワイワイガヤガヤ談笑する者もいれば
音楽を聴く者
食事をする者
スマホをいじる者 ・・
各々のルーティーンで準備を進めるのですが
本番が近づくにつれ
少しづつその空気は変わっていきます
一番の大きな変化は
゛口数が減ってゆく” です
じわじわとと緊張感の漂う空間へとなり
出番 数十分前ともなると
シーンと静まり返り
小声でしか話せないピリピリとした雰囲気に
そして
選手の行動にも変化が
゛ジッと目を瞑り集中する者”
゛ハサミの開閉を繰り返し感覚を確認する者”
゛モデルさんを座らせ脳裏に描く展開図をイメージし髪の毛をシェーピングする者”
(いわゆるエアーカットですね)
“その様々な光景を眺めている者”
準備もたけなわ いざステージへと移動
そこでもまた独特な空気感
初挑戦の者も勿論いますが
コンテストに挑む美容師は大抵はお決まりのメンバー
それ故 ゛コンテスト組が揃ったな” 感があるのです
つまりは
これまでの挑戦で思い描いた結果は残せなかったが
私にはまだやり残した事がある
そんな悔し涙を流した者達が
己の運命にリベンジする場所
それがコンテスト
多くの敗者と一握りの勝者
それは当然美容師の世界に限った話ではなく
この世のあらゆる事に当てはまります
誰しも人生敗北の連続
その屈辱を雪辱へ変えようと もがく毎日を
゛人生” または ゛青春” と呼びますが
挑戦者のそれを間近でまじまじと観察できるのが本番直前のステージ上
なのでサロンワークでは味わえないレベルの"感情移入"ができます
言うまでもなくコンテストの世界でも
勝つ事、勝ち続ける事は至難の業
ここでも多くの敗者と一握りの勝者の構図が待っていますが
このままでは成仏できない美容師が
毎度挑戦者として戻ってきます
そんな諦めの悪い志を持ったヘアデザイナー達が望むこと・・
"最後は勝って終わりたい"
それは他サロンの美容師に ではなく
己の美容人生に対して
なので僕らは
踏まれても踏まれても這いあがっていくのです
雑草のように・・
そして
その空気感を楽しむ為に・・
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