2020年02月22日
ハサミ道
カットコンテストの競技中
観客席がざわつく瞬間があります。
そこから観ている見物者は
「どのコンテスターが受賞するのだろー」
よりも
もはや その刹那を味わうために
ご来場していると言っても大袈裟ではないのかもしれません。
客席にどっしりと腰掛け
ゆったりまったりと見物しているのですが
競技終盤
コンテスターがある行動をとった瞬間にそれはやってきます
中には 身を乗り出し
少しでもステージへ近づいて分析しよー
とゆー 心理がひしひしと伝わる方も。
では
その ゛ある行動”とは・・
それは
゛カットクロスを外す”
とゆー行為
それ迄は
hairとメイクのデザインしか見えてなかったものが
衣装というラストアイテムが出てきたとき
「おおーー」
やら
「あーー」
っというため息や
はたまた
「なるほどね」
など・・
その
「なるほどね」
という 浅はかなフレーズには
たった5文字では表現しきれない
深い深い意味が。
僕なりに思う
その 「なるほどね」
を綴ってみると・・
「このカットデザインはそーゆーコンセプトがあったんだ」
「だからそのシルエットを選択したんだ」
「そのフォルムの意図が分かったわ」
「それでチョップでなくブラントなのね」
「この生地の素材にはディスコネが効いてるわー」
「それならオーバーダイレクションで距離を稼いだ方がいいね」
など
まるでジグソーパズルの最後のピースが
「バシッ」 っと嵌まったときバリに
点と点が繋がり
一本の線となります
また
僕らコンテスターとしても
「なるほどね」
という声が聞こえると
「それまでのハサミの開閉のプロセスはこの為にあったんだぜい」
と
ニヤリとするもの
それ故
クロスを外すまでは前座のようなもので
その後がコンテストの醍醐味が凝縮した
フィナーレタイムとなるのです
ヘア、メイク、衣装、モデルさんの雰囲気・・
トータルバランスが見事に噛み合った時
これまた浅はかな3文字
「いいね」
が聞こえてくるもの
その浅はかなフレーズを求めて
様々なデザインを追求するのがヘアデザイナー
書道・柔道・剣道・華道・・
それらと同じくハサミ道と言いたくなりますね。
"道"
すなわち人生。
それをヘアデザイナー達が捧げて取り組んでいるのですから
special thanks 衣装制作
- アンシェヤプロジェクト -
https://anshareproject.com/pages/about
僕らコンテスターが
ニヤリとする瞬間もお見逃しなくw
MimiEden
TEL 989-1216
インスタグラム https://www.instagram.com/mimieden.takuya/
ホームページ http://www.mimieden2014.com
ブログ http://mimieden.ti-da.net/
定休日 毎週(火)