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2016年02月13日

おばーの想い


ご近所のおばーご来店。

カット中、なんとも心に残るお話を聞かせてくれる。



『戦時中、あの時はホントに怖かった。

私はまだ小学2年生くらいだったけど、

今でもはっきりとあの恐怖感は覚えてるさー。

皆で防空壕に隠れてさ、

外からはもの凄い音がしよったよー。』

村の偉い人の命令で、

もうここは危険だから島尻の方に逃げなさいと。

でも私の親は、

「どうせ死ぬなら生まれ育った地で死んだ方がましだからここから動かないよ」

と、ほとんどの方が島尻に移動する中そこに残ったそうな。

後から聞いたら島尻に行った人達は全滅していたと。

『あの時移動してたら私達も生きてなかったさー。残って良かった。

戦争はね、絶対にやってはいけないものだからあんたも覚えておきなさい。』

と、なんとも重みのあるお言葉を。






そして話題は戦前に。


『あの頃私たちは草履も投げ捨ててね、

裸足で走りまわってたさー。

最初は痛かったけど、慣れたらチクチクして気持ちいいわけさー。

そしたらね、本土の人達は笑いとばすわけ。

沖縄人はバカじゃないかと。

でも今、見てごらん。

本土の人いっぱい沖縄に移住してくるでしょ!

沖縄は良い所だからと言ってね。

あれだけバカにされていた沖縄に皆好んで来るようになってる時代だわけさ。

沖縄が日本から認められるようになって嬉しいさー。』



と、戦前、戦時中を生き抜いた方からしか聞くことの出来ない深い貴重なお話を。







そしておじーの話題に。

おじー、近所を散歩するのが日課なんだと。

今日もいつもの様に散歩をしたそうな。



『おじー、お昼のあの暑さの中散歩してからさ、帰ってきてふらふらーしてるわけ。

それでね、私がパーマ屋〜行こうとしたら、

「えーおばー、今日は行かんけー」

って言うわけ。

はっさ、予約入れてるのに行ってくるよー。

って言ったら

「早く帰ってきなさいよ」

って。

全く私が居ないと何にもできないからさ。

だからもう今日はパーマはしないでカットだけにしようねー。』


っと言う言葉とは裏腹に、

その表情と口調はなんとも和かで微笑ましく

幸せそうなおばー。



おばーも本当はおじーが心配で早く帰ってやりたいのだろう。

おばー、かわ&ゆす。






いやはや

これだけ生きている人の話は重みと深みがあり

心に残りますなー。

こうやって当たり前の様に好きな仕事ができ、

何の不自由もなく生活できる。

その事をもっと幸せに思わねば。




そして先代の方々の想いを僕らが引き継ぎ、

深い誠意を持って毎日を生き、

ハサミを握らねば。





明日からの生活、サロンワークはもちろん、

8月のハサミのちからも

その想いをもってステージへ上がり

おじーおばーの想い、

そして僕らの想いを

出し切り、表現し、伝え、

やり残しのないよー、

全てをステージへ残してきます。





っと、

深い深い為になるお話から

なんだかほっこりした気分まで味わえた

週末のたそかれ時のおばーのお話。



おばーの想い





本日もありがとうございました。







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Posted by 北谷美容室 MimiEden at 22:01│Comments(0)ヘアショー感じたことお知らせ
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